肩こりに悩まされていた主婦の方
その方の状態は、ひどい肩こりでした。
と言っても、触ってみる限りではそこまでひどくないような…。
ただ、ご本人が肩こりを強く感じているのなら、きっと何か原因があるのだろう
そう思い、施術をさせていただきました。
動きを見たところ、確かに少し重そうに手を挙げれてます。
それを見て、
「なるほど」
と思いました。
違和感は、手を挙げることの一生懸命さです。
そこで、肩甲骨を見てみました。
すると、案の定
動きが鈍っています。
おそらくこれが、肩こりの原因だろうとおもいます。
肩甲骨ってなんのためにあるかご存知ですか?
肩甲骨は大切!
肩甲骨に手が入らない。
なんてことをよく聞きますが、そもそも肩甲骨の役割ってご存知ですか?
一般の方にこの質問をすると、やはりほとんどの方が知らないわけです。
肩甲骨の役割は、
肩を守ること
です。
肩は自由な関節です。
前後左右、ねじりなど、あらゆる方向に動いてくれます。
それだけにすぐ脱臼しやすい関節なのです。
ちなみに、僕も肩の脱臼癖があります。
ゆるゆるです笑。
肩甲骨は、肩が脱臼しないように、
守ってくれるためにあるのです。
肩甲骨が動かないとどうなるか
肩を脱臼から守ってくれるはずの肩甲骨が動かないと、
危ないですよね?
肩甲骨がうまく動いてくれることで、肩が脱臼しないようになっているのに、
肩甲骨が動かないなら、肩は脱臼してしまいます。
ですので、
身体は肩が脱臼しないように、筋肉で守り始めるのです。
肩こりって筋肉の張りのことですよね。
肩甲骨が動かない代わりに、
筋肉を固めて、肩を守っている状態
というわけです。
※一概に全員そうっていうわけではないです。
肩のマッサージって危険じゃないですか?
肩を守るために、肩こりが起こっているなら、
その肩こりをほぐすのってとても危険なことがわかりますか?
だって、肩を守ってくれる張りがなくなるんですよ?
肩を脱臼させやすくしているようなものです。
そもそもの原因は、肩甲骨が動かないこと。
肩甲骨が動かないから、肩周りの筋肉が張って守ってくれているなら、
逆に言えば、肩甲骨が動いてくれさえすれば、肩周りの筋肉は勝手に緩んでくれます。
僕がこの主婦の方に行った施術も、肩甲骨を柔らかくして、
動かせるようにしただけです。
それだけで、肩こりが解消され、
「全然違う!」
と喜んでいただけました。
このように、原因さえわかれば、結果はすぐに出てくるのです。
問題点は肩こりではなく、なぜ肩甲骨が動かなくなったか
肩こりが解消されて、ハイおしまい
というわけにはいきません。
肩甲骨が動かないことが肩こりの原因であるとわかりました。
では、なぜ肩甲骨が動かなくなったのでしょうか?
いわゆる原因の原因
というやつです。
これがわからないと、再発します。
また肩こりに悩まされてしまいます。
結論を言ってしまうと、
この方の肩甲骨が動かなくなった原因は、
生活だと思います。
パソコンをいじるのが、日課だそうで、
その姿勢が原因だったのだろうと思っています。
姿勢が悪いために、肩甲骨が動けなくなってしまった
という風に考えました。
たかが、姿勢
されど、姿勢
です。
この方には、普段からの姿勢のケアを行ってもらうことで、
今後の様子を見ていただこうと思います。
あなたも肩こりがあるならば、
それは肩甲骨が動かないことが原因かもしれませんね。
今回は肩こりにひどく悩まされた方を施術させていただいた。
ご本人のご厚意で、記事にする許可をいただいたので、ご紹介します。