こんにちは。日下です。
整形外科や整骨院に行くと、
「筋肉が硬いから痛みが出ているんだよ」
と言われることがあります。
今回は、硬いからと言って筋肉を柔らかくするのは危険というお話です。
筋肉が硬いから痛い。それって本当?
筋肉が硬くなることで、痛みが出ているという可能性は確かにあります。
僕が施術している方も、筋肉が硬くて痛みにつながっている人はいます。
ただ、腰が痛いときに腰をマッサージしたとします。
それで、楽になったことってありますか?
おそらく大半の人が、
「ちょっと楽になった経験がある」
と答えるのではないでしょうか。
そう、ちょっと楽になる程度なんです。
なぜなら、筋肉が硬いからといって、それが原因で痛みが発生している場合じゃないことがほとんどで、
原因が解決していないため、痛みがよくなっていないのです。
「でも、医者が言ってたから…。」
医者が言っていたことをうのみにしてはいけません。
それが流行っている整形外科ならなおさらです。
きちんと時間をかけて診てくれる医者も中にはいます。
そういう病院は治りも良いです。
ですが、中には、来院する患者をいち早くさばくため、
腰が痛い=腰の筋肉が張っている、腰の部分の背骨と背骨の隙間が狭くなっている。
などとそれらしいことを言って、ごまかす傾向にあります。
背骨と背骨の間のことを椎間板などと言いますが、
椎間板は痛くなることは決してありません。
それらしいことを言っておけばいいという医者のいい加減な対応です。
信用をするなとは言いませんが、万人に同じ対応をする医者もいることは確かです。
でも、筋肉が硬いのは事実だし…
筋肉が硬いのは事実かもしれません。
でも、それと痛みの原因とは限りません。
もしも本当に痛みの原因が筋肉の硬さであるなら、
筋肉を柔らかくすれば痛みはなくなるはずです。
もしもマッサージで痛みがなくなったら、
おめでとうございます。
それが原因だったのでしょう。
しかし、違った場合、それはより痛みを強くしてしまう可能性があります。
筋肉が硬いのはなぜ?
筋肉が硬くなっているのが事実だとすると、なんで筋肉が硬くなっているんでしょうか?
今まで運動した後でストレッチをしてこなかったから?
日ごろ運動不足で使っていないから?
もちろんそれもあると思います。
しかし、痛みが出ている場合は、
身体が危険回避のために筋肉で固めている可能性があります。
僕が経験した例で言うと、
四十肩の方。
肩周りの筋肉ががちがちに張っていました。
これが原因で四十肩になっている可能性は確かにあります。
ですが、肩は自由な関節です。
普段は肩甲骨が肩関節の脱臼を防ぐために働いてくれています。
しかし、肩甲骨が動かない場合、
腕を挙げたときに、脱臼してしまう可能性があるので、身体は危険を感じて筋肉を硬くして守ろうとします。
この方の四十肩は筋肉が身体を守ろうとして固めた結果でした。
僕はそれを察知して、まずは肩甲骨が動ける環境を整えるように施術をしました。
すると、固まっていた筋肉がどんどん柔らかくなっていって、四十肩が改善されました。
肩甲骨が動けるようになったことで、脱臼の危険性が低下して、筋肉で固める必要がなくなったので、
勝手に柔らかくなったというわけです。
ですが、このときに筋肉を先に柔らかくしていた場合。
肩甲骨が動かない状態のままなので、下手をしたら脱臼をしていたか、さらに痛みが強くなっていた可能性があります。
これって怖いことですよね。
そういうことがないように、
あなたの身体がどうなっているのか、しっかりと説明をしてくれる治療院を選んでくださいね。
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